裏板のブレーシングについて。
アントニオデトーレス氏はボディに裏板のトランスバースバーを取り付けてから、裏板を取り付けていたそうです。
私はこの方法の意味がなかなかわかりませんでしたが、裏板の脱着を飽きるほどしてやっと理解することが出来ました。これはかなり面倒な方法で、普通は裏板にトランスバースバーを先に取り付けてからが一般的です。
ではなぜこんな面倒なことをわざわざ実施していたのでしょうか。理由は、一つはトランスバースバーが後から外れにくいこと、もう一つは楽器として音の鳴らし方が理にかなっているからだと推測します。
実際にこの手法を実施してみた結果、これは非常に良かったので私の製作するギターは今後この方法で製作されます。
昨今は簡単に古いものを捨ててしまう傾向にありますが、先人の知恵は素晴らしく、簡単に捨ててしまうのはどうかなと思います。具体的にどの部位がどうなのかというのは内緒です。2024.06.01