今日は製作中に気にかかることがある時の話をします。

私は製作している途中で、ふと何か気にかかることがあります。何もない時は何も感じませんが、よくわかりませんが何かおかしいなと感じる時があります。

一晩そのことは置いて別の作業をします。二日目にやはり気にかかる時はそこをもう一度見ることにしています。それは失敗していたり、失敗でなくとも大きな発見があります。

もしそれが裏板をボディに接着した後でもおかしいと思えば裏板をとって開けます。中途半端のまま前には進みません。もしそのまま進めて完成してからあの時引き返してやり直しておけばと後悔しないためです。

もう一つはギターの神様がいて何かのお告げだと思っています。「駄目だよ。裏板を開けてもう一回やり直してよく見てごらん」そう思えば裏板をもう一度開けることなど面倒だとも何とも思いません。

今回は裏板を閉じてから打診をしてみて、音が思った音ではなかったからです。一晩明けて、何か違うな。裏板を開けてみるか、というわけで開けてみました。

今回は失敗ではなく、大発見がありました。私の音作りに関する重要な技術なので、何がどうなのかは企業秘密ですが、とにかく開けてみて良かったです。ギター製作技術と音質が大きく向上したことは確かです。

2024.05.05