直角定規(スコヤ)を紹介します。
一般的にスコヤと呼ばれることの方が多いです。ギター製作に非常に重要な計測器具でこれがないと精度の高いギターは製作できません。どうしてスコヤと呼ばれているのかは知りません。
ヘッドストックが綺麗なのも、ネックが真っ直ぐなのも、ボデイが堅牢なのも全てこの計器が関わっています。他には鉋台の調整、バンドソーの刃が台に対して垂直かどうかなどにも使用します。
前に投稿した「罫書き」にもこれが必要で、なければ罫書きは不可能です。
スコヤとよく似た計器で金尺(指矩)がありますが、それは直角定規ではなく、スコヤの代用は良い使い方とは言い難いです。聖徳太子が中国から輸入した計測器具で、規矩法によりざまざまな角度で罫書きを実施するための道具です。
スコヤの使用方法は至って簡単です。短い太い方を「妻手」(写真で真鍮で金色の部分)、長い薄い方を「長手」(写真でステンレスで銀色の部分)といい、妻手を基準にして測定部に当てて直角かどうかを確認します。スコヤの内側、外側のどちらも計測に使えます。
基準になる方を「妻手」という呼び方が、私はとても面白いと思います。重要な方が妻手というのは同感です。皆さんは奥さんを大切にしていますか。 2023.08.29