硯の変わった使用方法を紹介します。
これは習字をする時に墨を擦るために使います。もちろん私も普段は墨で毛筆をする時に使用しています。
ところが他にも使い方があります。それは硯の裏が砥石にも使えるのです。通常、刃物は1000番、3000番、6000番のカーボランダムで出来た人工砥石で砥ぐだけです。
硯の裏は凸凹があるので、平面を出して、砥石として使用するとカーボランダムの人工砥石6000番のもう少し上まで砥ぐことが出来ます。通常は、この領域は天然石の砥石で研ぐのですが、結構高価でなかなか手が出ません。また専門知識がないので、どれが良いのかよくわかりません。
天然石の硯ならあるもので代用ができ、かなり切れるようになります。私はサウンドホールを開口する時に小型ナイフをこの方法で砥ぎます。いつでもばっちり切れます。とてもいい気分になります。
サウンドホールの切り口が美しいと良いギターだと思うのは私だけでしょうか。ただ硯は砥石用の天然石ではないので、少し柔らかいです。無理するとすぐに減りますので、気をつける必要があります。
私は毎朝、この硯を使ってあることをしています。それで普通に砥ぐよりもさらに切れるようになっているのだと思っています。もちろんこれは思い込みでしかありません。何をしているのかは内緒です。 2023.08.10