罫引き(けびき)

工具の紹介をします。これは罫引きと言います。長い端面に沿った平行線を描くのに非常に有効な工具です。

端面に平行に線を引くことでその線を目印にしてカンナで厚みを調整したり、引いた線に沿ってノコギリで切削加工をすることが出来ます。

小さな刃物が先端に取り付けられており、刃物で線を引きますのでかなり細く精密な線が引けます。しかし弱点がありそれは適当に最初から強く木材に押し当てて一度に線を引こうとすると木目に沿って曲がった線になります。

 

その解決方法としては、線の引き始めはそっと優しくなでるように線を入れることです。そうすれば木目に負けず線がまっすぐになります。あとはよく普段から刃を砥いでおくことです。

 

私は線を引く以外に本来の使用方法ではなく、お勧めできるものではありませんが、ギターのバインディングの切削加工にも使用しています。

 

カッターナイフは刃が柔らかいので、すぐに木目に負けて線が曲がるので精密な線を引くという、この用途には向いていません。

 

ノコギリで切るよりも切った時になくなる部分が非常に少ないので、板の残りが少ない時になんとかバインディングを必要数量、必要幅を得るのに有効です。

 

この工具は名称や構造が少し違うだけで世界中にあるようです。便利な工具です。平行ピンを端に設置してコンパスにして円を描いたり、切ったりも可能です。   2024.09.15

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