私はギター製作時に発生した廃材はなるべく保管するようにしています。
表板、横板、裏板はもちろんの事、インレイ、ブリッジ、天神板とにかく廃材はほぼ残しています。
その理由は、製作途中で傷がついた、割れた、欠けたということがごくたまにあります。その際、切り残った残材の中に不具合があった部分の付近の材料があれば、窮地を挽回することが可能です。なければ作り直すしかありません。製作工程も大幅に遅れてしまいます。
またお客様がご購入後、しばらくして故障、破損などがあった場合に、もしその該当部分があればお客様の楽器は、元通りに戻る可能性はかなり高いです。
そのようなことを想定して、廃材を残しています。なんでも大事にするのが好きです。 2023.07.16