審美眼について

良いもの、普通のもの、本物、偽物なかなか区別がつかないですね。別に「開運なんでも鑑定団」ではありませんので、始終、これは本物だ、偽物だと言って暮らしているわけではありませんが・・・

 

あのテレビ番組面白いですよね。テレビをほとんど見ませんが、たまにこの番組は見ます。人の欲望、嫉妬心、羨望、本物だった時の依頼人の満面の笑み、鑑定される方の優しい心づかいなどお宝の鑑定の周りある人のいろいろな心の動きが楽しいところです。

 

さて、本物や良いものを観る審美眼はどうしたら養えるのでしょうか。何かで読んだことがあるのですが、いつも本物の良いものを観ておくことだそうです。特にこちらが本物で、こちらが偽物、その違いはここにあって・・・

 

わざわざ、比較したり、こと細かく解説する必要などなく、本物、良いものをいつも観ておくことで審美眼を養えるのだそうです。そうすれば新しいもの、変わったもの、見慣れないものを見た時もいつもの良いものと比較すれば「これは凡庸なもの」、「これは良いものだ」とよくわかるようになるのだそうです。

 

最近知りましたが、「高級感」というのは普通のものに対する形容の言葉なんですね。普通のものがその価値以上によく見えるのが「高級感溢れる」と表現されるのでしょう。高級なものは最初から高級で「高級感」なんて表現は不要ですね。南宋官窯の青磁に高級感溢れるなどの言い回しは聞いたことがありませんね。

 

なかなか身に付かない審美眼を少しづつ鍛えて良いギターを作りたいと日々思っています。   2023.07.23

 

 

 

 

 

 

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